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【考えすぎてみた】これが何色に見えますか

2021/06/07

「燃え盛る〜太陽の色は〜〜なぁぁぁにいろだぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜」

これは小学校の頃,運動会の時期になると毎年聞く掛け声でした。純粋でかわいかったあの頃は私は,何も疑問に思わずに

「あかだぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜」とチーム一丸になって答えてました。

実際には太陽は様々な波長の光を発しており,一理系大学生としては今では何が合っても白と答えたい事象なのですが,,。

というわけで今回は色について考えすぎてみましょう。

私たち人間は何かものを見る時,瞳から光を取り入れ,網膜にその像を映し出し,視神経を通って脳に伝達されます。色は光の波長を視覚器で受け取り,脳で処理された結果現れるものです。このような科学的な定義を知る前から,私は疑問に思っていたことがありました。

”みんながみんな同じような世界が見えているのだろうか”と。

この話を進めていく上で,前提となるステップが2つあります。

まずステップ1。色の名前を言った時にその色を示すことができるか。この実験を行うとほとんどの場合成功します。私が赤色を指すと「赤」と言い,紫色を指すと「紫」と人は言います。これは容易に想像できることでした。なんなら毎日のように「今日の空めっちゃ青いね!」や,「このピンクは派手すぎて着れないわ〜」などの会話をしていますし,それも違和感なく通じるからです。

ではステップ2にいきましょう。自分が思う色の名前が他の人が思う色の名前と一致しているのかどうか。これは大変だ,実証することが一気に難しくなります。自分が赤色と思うものをさして「これは何色ですか?」と尋ねると,相手は高確率で「赤」と答えることはステップ1でわかっています。ここで今私がどう言うことを言いたいのかと言うと,自分が認識している色と違う色合いを認識し,それがそれぞれ同じ色名として認知しているという場合です。具体的に言えば,自分が赤色に見えているものが他人には青色に見えており,その人はその色の名前を赤色と認識しているということです。まあ言ってしまえば私の妄想に過ぎないのですが,,。

しかし調べてみると感じるの色の強さというものは個人差があるようです。緑を多く感じる人もいれば緑を感じにくい人もいる。他の色についてもそうです。このような場合その色が人よりも鮮やかに感じていたり逆に色褪せて感じていたりするそうですよ。まあ,これは対人間に行った実験データの結果であって,人の体に入りこんでその目を通してみることはできないのですが主観的に比べることはできないのですが,,。私の妄想も極端な話とはいえあながち間違ってなかったのかもしれませんね。

さてここでミツバチの話をしましょう。みなさんミツバチという昆虫を知っていますか?ミツバチは花の蜜を吸わせてもらう代わりにその花の花粉を運びます。美しい共生社会ですね。ではこのミツバチの目には世界はどのように見えているのでしょうか。

ミツバチは赤色の光を認識することが苦手な代わりに私たちにはみることのできない紫外線を感知することができると言われています。これは蜜を出す花やそれが多い花を識別するのに役に立つそうです。もし人間と蜂が会話することができたならば下のふたつの画像を見ながら「いい黄色だ」なんて話すのでしょうか。

↑左が普通カメラ,右が紫外線透過カメラで撮った映像 「https://staff.fukuoka-edu.ac.jp/fukuhara/keitai/hana_uv_touka.html」

とはいえ,私たち人間が人間基準でミツバチにはこう見えていると言っているだけなので実際ミツバチがどのように感じているかは知りようがないということは忘れてはいけません。同じものを見て,感じることは違うなんて不思議でまたそれ以上に魅力的ですね。

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