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理系大学生、初心者本読みの感想文No.11『象を射つ』

こんにちは。今回は第10回ということでジョージ・オーウェル著の『動物農場』という本の中に収録されている『象を射つ』についてお話していきたいと思います。ジョージ・オーウェルはイギリス出身の作家で二回の大戦中を生きています。彼は19歳~23歳の時に警察官としてインドのビルマに警察官として派遣されました。今回の作品はその期間で体験した出来事をもとに描いた作品のようです。

私の父も本を読むのです。たまに面白い本はないかと父の本棚(粗雑に床に積まれているだけですが)を漁るのですが、その時に見つけた一冊。コミカルな表紙の割に裏表紙に書いてあるあらすじは全然コミカルじゃない。そのギャップに惹かれました。

あらすじ

主人公はイギリス人の警官。彼は当時イギリスの植民地であったインドはビルマに派遣されていた。もちろんイギリス人がインドを支配しているのだが、現地に行けばイギリス人のほうが圧倒的に少ない。完全にアウェーの土地で愚弄や嘲笑を受けながら彼は生活していた。そんな或る日、町で事件が起こる。象が暴れだしたのだ。警官の彼は現場に向かおうとする。向かう道中で見た光景は凄惨だった。阿鼻叫喚するインド人、その中には象に踏まれた遺体があった。ぬかるんだ地面に伏していた。象に背中を踏まれたらしく、背中の皮は爛れ顔には苦悶の表情を浮かべていた。彼はそれを見て心配になり、ライフルを持った。ライフルを持つと野次馬が彼の後をつけてきた。気が付けば彼の後ろには黒山の人だかりができていた。そうこうしているうちに象のもとへたどり着いた。
象はもうほとんど正気を取り戻し、暴れる気配はもうなかった。「あとは見張って、象使いが来るまで待てばいいだけだ。」彼はそう思った。しかし、後ろの野次馬たちは象がライフルによって死ぬショーを羨望しているのであった。誰が声を上げてそう言ったわけではない。それでも彼らの視線が、息遣いが、象を撃てと合唱している。彼は撃ちたくなかった。だが撃った。象はすぐには死ななかった。続けざまに何発か打った。ついにはライフルの弾はなくなった。それでも象はまだ生きていた。彼は自分が装備していた小型の拳銃で苦しみにあえぐ象の口内に撃ち込んだ。それでも象は生きていた。彼はついにその場から離れた。野次馬たちは象に群がっていった。

感想

周りの声や目線によって自分の正義が崩される瞬間ってなんだかとてもやるせなく、無力感を感じる瞬間といいますか、苦虫をかんだ感じがしますよね。皆さんは経験があるのでしょうか?そんなどろどろとした感覚がありありと浮かび上がってくる作品です。お話自体は短く、読みやすいのでぜひ読んでみてください。

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