床屋にある”アレ”
2023/03/24
床屋にある”アレ”
街中で「赤」「白」「青」の三色で彩られたクルクルと回る棒を見たことはありませんか?この棒、実は「サインポール」と呼ばれており、多くの床屋さんの前に設置されています。
ではなぜこのようなポップな配色になったのでしょうか。
時は中世ヨーロッパ。この時代は修道院が現代の病院も兼ねており、刃物の使用に慣れている理容師は外科手術における助手の役割を果たしていました。
しかし血は汚れとされたため、教会の中で外科手術を行うことが禁じられ、このため外科手術は理容師が教会の外部で行うように。この際に行われていた瀉血という治療方法が白い包帯と赤い血を連想させる紅白の螺旋模様が普及されたと考えられます。
では、青い線はどこから生まれたのでしょうか。
外科医療の発達に伴い、正規の外科医でない理容師が我が物顔で外科手術を行うことに反発する者が現れました。本職の外科医たちです。ここで理髪店は青色の線を紅白の螺旋に組み込み、外科医は青色のない紅白の螺旋模様を掲げ、区別を図ったと考えられています。
#なぜなにじーく